『朗読者』と言う本を読みました。
著者のベルンハルト・シュリンクsanはドイツの方です。
前に売れた本みたいで今は【新潮文庫の100冊】ってやつで、
きっと全国の本屋さんで平積みされてたりすると思いますよ。
てか感動的な話を期待して読むと、やや頭が痛くなります。
最初は少年ミヒャエルと、
彼の母親と見紛うほど年上の女性ハンナの恋愛について。
密かに逢瀬(この表現何か嫌。笑)を重ね、
その度なぜかハンナはミヒャエルに朗読を依頼する。
「なにか朗読してよ、坊や!」
物語の結末に関係するできごとを、少しずつ織り交ぜながら愛を深めていく。
ハンナは突然ミヒャエルのもとから消えてしまう。
熱心に探し回っても見つからなかくて、
いつしかハンナのことを諦め始めていたのに、
大学で法学を学んでいたミヒャエルはナチス時代の戦犯裁判を見に行き、
被告として入廷するハンナと再会してしまう――
感想としては「重いなぁ」って。
苦悩に満ちた物語。
ただの恋愛物語じゃなくて、
「過去のナチス時代の犯罪について、どう向き合うか?どう裁くか?」
って問いが聞こえてくる。
それから、愛し方、愛され方がとても激しいって思った。
前半ハンナは何だかミヒャエルと同じくらいの歳のように思える時があるし。
僕には疑う余地もないほど彼らは最後まで相思相愛だった様に思えるよ。
なのに麻痺状態があまりに長く続いたせいなのか、
お互いのことに気付けなくて悲しい結末に。。。
カセットテープを刑務所のハンナに送り続けた時期だって、
結局は麻痺状態が続いていたのだと思う。
それだから彼はハンナに直接関われなかったし、
ハンナの思いに気付くこともできなかったし、
ハンナに自分の思いを届け切ることもできなかった。
あと、ハンナが文盲だってことが、一つのポイントなのですが・・・
人並みの勘がある人なら最初の方で気付きます。
そしてもうちょっと勘の良い人は、その後のストーリーも読めてきます。笑
でも中身のある物語です。
きっと読んだ後には、心の奥に何かが残ると思う。
いい物語です。